ユニバーサルロボット、オリエンタルモーターの中空ロータリアクチュエータを、UR+製品として認証

ユニバーサルロボット、

オリエンタルモーターの中空ロータリアクチュエータを、UR+製品として認証

~ロボットで外部旋回駆動軸を直接制御可能に。立ち上げ工数削減に貢献~

ユニバーサルロボット(本社:デンマーク、日本支社:東京都港区、日本支社代表:山根 剛、以下「UR」)は、オリエンタルモーター株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役執行役員社長: 川人 英二氏、以下「オリエンタルモーター」)が開発・製造する中空ロータリーアクチュエータ「DGⅡシリーズ」を、ユニバーサルロボット製協働ロボット(以下「URロボット」)の周辺機器プラットフォーム「UR+」製品として認証したことを発表します。

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URロボットと、オリエンタルモーターの中空ロータリーアクチュエータ「DGⅡシリーズ」

UR+製品認証されたオリエンタルモーターの中空ロータリーアクチュエータ「DGⅡシリーズ」は、中空テーブルとクローズドループステッピングモーターを一体化したロータリーアクチュエータです。主に半導体や電機電子、自動車、三品業界などで、部品や製品の搬送・検査工程のターンテーブル旋回軸などとして使われます。

クロスローラーベアリング^*1^の採用により、最大許容トルクは24N・mと高強度、許容アキシアル荷重^*2^が2000Nのため約200kgまでの高荷重のワーク駆動を実現します。φ62mmと大口径の中空穴は、引き回しが複雑な配線に利用可能です。取付角は60~130mmで高精度に位置決めできることも特長です。

本製品は、アクチュエータとドライバ、ケーブルを接続した後に、指令角度と指令速度を設定して運転を開始します。URロボットに接続された周辺機器を操作・設定するプラグインソフト「URCap」に対応しているため、URロボットのティーチペンダントでロボットとロータリーアクチュエータの通信設定や、位置や速度のパラメータ設定、ロボットと連動した動きの制御設定をすることができます。従来、外部軸をロボットと連動させるにはPLCが必要でしたが、オリエンタルモーターの中空ロータリーアクチュエータ「DGⅡシリーズ」は、これをURロボットのコントローラで制御可能にした画期的な製品です。

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従来のロボットと外部軸の接続              ロボットコントローラから外部軸を直接制御

UR+は、URロボットとプラグ&プレイで使える周辺機器のプラットフォームです。ロボットアームの仕様やインターフェースをオープンにし、それらに準拠するエンドエフェクタ、カメラ、センサなどの周辺機器をデベロッパが開発します。URによる検証を経てデベロッパがUR+製品として販売します。UR+製品は、URロボットのティーチペンダントを通して設定できるため、ユーザーやSIerがロボットのシステムインテグレーションの構築にかかる時間や費用を削減できます。2024年1月時点で480以上の製品がUR+製品となっています。

オリエンタルモーター 機構商品事業部 事業部長 長谷川 洋史 氏 は次のように述べています。

「自動化や省人化が進展する中、当社もロボットとの連携を通じて自動化に貢献したいと考えていました。様々なユーザーやユニバーサルロボットと情報交換を行った結果、制御工数の削減や制御ノウハウの関係から、PLCを介さずにロボットコントローラから周辺軸をシームレスに制御したいという需要が確認出来ました。そこで、当社のアクチュエータラインアップが自動化に貢献できるとの考えから、主力のアクチュエータDGⅡシリーズのUR+認証を進めることといたしました。

DGⅡシリーズがUR+製品として認証されたことで、本製品をより広く市場に紹介できることになります。市場をリードするユニバーサルロボットとパートナーシップを築き、高成長が続く協働ロボット市場に参入することができたことを嬉しく思います。今後はユーザーからの要望や反応を踏まえ、周辺軸としてのUR+認証アクチュエータの拡充を検討してまいります」

ユニバーサルロボット 日本支社代表 山根 剛は次のように述べています。

「精密小型モーターで高い評価を受けているオリエンタルモーターがUR+パートナーに加わったことは、大きな喜びです。協働ロボット市場は着実に成長を続けており、そのユーザー層も自動車業界、電機電子業界、3品業界などに加え教育・研究機関などにも拡大しています。しかし依然として、従来型の自動化装置や産業ロボットによる自動化のアプローチから離れられず、自動化を断念されるケースも見受けられます。オリエンタルモーターがUR+パートナーに加わり、システム構築の手間を大幅に低減する製品を提供してくれたことで、協働ロボットの活用範囲がさらに広がることが期待されます」

  • 新UR+製品 オリエンタルモーター製 中空ロータリーアクチュエータ DGⅡシリーズの概要

DGM60 外形寸法:60mm(W)×82.5mm(D)×85.5mm(H)、重量:0.5kg

DGM85 外形寸法:85mm(W)×114.4mm(D)×105.5mm(H)、重量:1.1kg

DGM130 外形寸法:130mm(W)×170.7mm(D)×109mm(H)、重量:2.7kg

組み合わせドライバ寸法:69mm(W)×56mm(D)×30mm(H)、重量:0.11kg

テーブル最大中空径:φ62mm

最大許容トルク:24N・m、許容アキシアル荷重:2000N

最小ロストモーション:2分(0.033°)

製品の詳細: https://www.universal-robots.com/ja/plus/products/oriental-motor-co-ltd/中空ロータリーアクチュエータ-dg-シリーズ/

*1  クロスローラベアリング:内輪と外輪の間にローラを直行させて配列したコンパクトな構造の軸受け

*2  アキシアル荷重:出力軸に対し軸方向に加わる荷重

Andrew Pether

Andrew Pether is Innovation Manager and Perception Team Lead at UR, and has been with UR since 2014, previously leading applications and technical teams in Asia before joining the Technology Innovation team in the US in 2022. In his current role in the perception team Andrew brings his extensive experience of customer challenges into the AI Accelerator product, facilitating cobot solutions more flexible than previously possible

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