従来のロボットと外部軸の接続 ロボットコントローラから外部軸を直接制御
UR+は、URロボットとプラグ&プレイで使える周辺機器のプラットフォームです。ロボットアームの仕様やインターフェースをオープンにし、それらに準拠するエンドエフェクタ、カメラ、センサなどの周辺機器をデベロッパが開発します。URによる検証を経てデベロッパがUR+製品として販売します。UR+製品は、URロボットのティーチペンダントを通して設定できるため、ユーザーやSIerがロボットのシステムインテグレーションの構築にかかる時間や費用を削減できます。2024年1月時点で480以上の製品がUR+製品となっています。
オリエンタルモーター 機構商品事業部 事業部長 長谷川 洋史 氏 は次のように述べています。
「自動化や省人化が進展する中、当社もロボットとの連携を通じて自動化に貢献したいと考えていました。様々なユーザーやユニバーサルロボットと情報交換を行った結果、制御工数の削減や制御ノウハウの関係から、PLCを介さずにロボットコントローラから周辺軸をシームレスに制御したいという需要が確認出来ました。そこで、当社のアクチュエータラインアップが自動化に貢献できるとの考えから、主力のアクチュエータDGⅡシリーズのUR+認証を進めることといたしました。
DGⅡシリーズがUR+製品として認証されたことで、本製品をより広く市場に紹介できることになります。市場をリードするユニバーサルロボットとパートナーシップを築き、高成長が続く協働ロボット市場に参入することができたことを嬉しく思います。今後はユーザーからの要望や反応を踏まえ、周辺軸としてのUR+認証アクチュエータの拡充を検討してまいります」
ユニバーサルロボット 日本支社代表 山根 剛は次のように述べています。
「精密小型モーターで高い評価を受けているオリエンタルモーターがUR+パートナーに加わったことは、大きな喜びです。協働ロボット市場は着実に成長を続けており、そのユーザー層も自動車業界、電機電子業界、3品業界などに加え教育・研究機関などにも拡大しています。しかし依然として、従来型の自動化装置や産業ロボットによる自動化のアプローチから離れられず、自動化を断念されるケースも見受けられます。オリエンタルモーターがUR+パートナーに加わり、システム構築の手間を大幅に低減する製品を提供してくれたことで、協働ロボットの活用範囲がさらに広がることが期待されます」
- 新UR+製品 オリエンタルモーター製 中空ロータリーアクチュエータ DGⅡシリーズの概要
DGM60 外形寸法:60mm(W)×82.5mm(D)×85.5mm(H)、重量:0.5kg
DGM85 外形寸法:85mm(W)×114.4mm(D)×105.5mm(H)、重量:1.1kg
DGM130 外形寸法:130mm(W)×170.7mm(D)×109mm(H)、重量:2.7kg
組み合わせドライバ寸法:69mm(W)×56mm(D)×30mm(H)、重量:0.11kg
テーブル最大中空径:φ62mm
最大許容トルク:24N・m、許容アキシアル荷重:2000N
最小ロストモーション:2分(0.033°)
製品の詳細: https://www.universal-robots.com/ja/plus/products/oriental-motor-co-ltd/中空ロータリーアクチュエータ-dg-シリーズ/
*1 クロスローラベアリング:内輪と外輪の間にローラを直行させて配列したコンパクトな構造の軸受け
*2 アキシアル荷重:出力軸に対し軸方向に加わる荷重